民商の自主計算できっちり対策
消費税が増税され、フリーランス、小規模事業者(中小業者)は複数税率の導入によって来年の確定申告がややこしくなります。
消費税申告では、旧8%、10%、新8%の三つの税率が混在します。
民商(羽曳野民商)では独自のエクセル会計ソフトや計算シート、2020年度版自主計算パンフを活用して対策を進めています。
早めの申告準備と併せて、自主計算でしっかり商売(経営)の状況をつかんで、みんなで消費税から商売を守ろうと、班会や学習会が盛んに開かれています。
消費税なんかに負けへんで!
毎月学んで記帳レベルアップ
大阪府の此花民商では消費税対策と自主計算を進めるために、9月から毎月記帳講習会を開催しています。
「基本から学んでいこう」と個人、法人どちらの会員も参加して、交流しています。
税務調査10の心得や事前通知を文書で求めることなど、税務調査の際の対策についても確認しています。
9月は「経費の考え方」「記帳の大事さ」をテーマに学習。
会外からの焼き鳥屋を開業予定の人も参加しました。
10月には請求書の書き方など複数税率への対応、経費と控除の違いなど学びました。
建設業の会員から「工事の時期によって税率は8%か10%のどちらを請求するか判断はどうすればいいか?」などの質問があるなど、売上の計上時期の考え方についてもみんなで学習しました。
11月には学習会を、2回にわけて開催しました
15日に開催した学習会では飲食業、電気工事業、自動車整備業など会員9人が参加しました。
来年の確定申告に向けて「所得」について学習し、営業・不動産・給与・公的年金・生命保険会社からの個人年金等の記入方法や、税額の計算方法について再確認しました。「年内に準備をすすめよう!」と12月にも開催を計画しています。
法人部会をはじめて開催
大阪府の北区民商では11月6日にはじめて法人部会を開催しました。
開催にあたっては、他民商の取り組みを視察に行き、1年間かけて議論を続けてきました。
法人会員は60人に案内を郵送した後、会員のNさんが電話をかけて参加を呼びかけました。
当日は印刷業、貿易業、不動産業など7人の会員が参加しました。
倉敷民商弾圧事件おことや消費税複数税率の対応などを説明しました。
消費税対策のためにも自主記帳して、経営の状況をつかんでいこう話し合うなかで「倉敷事件のこと、はじめて知った」「記帳入力など覚えられるよう頑張りたい」といった声も出されました。
法人部会として、今後は決算月に集まってみんなで学習していこうと確認しました。
また婦人部は、隔週でパソコン記帳教室を開催しています。
部長のOさん(工務店)が「北区でもやってみよう!」と始めたもので、7月から取り組んでいます。